腰痛は人によって右側だったり、左側だったりと痛みを強く感じる部分が違いますよね。私自身は左側に腰痛を感じることが多いのですが、ずっとどうしてだろう?と気になっっていました。
そこで今回は、なぜ腰痛が左右の片側に偏るのか?右側の痛み、左側の痛みにはそれぞれの原因と病気の可能性はないのか?について調べてみたいと思います。
腰の痛みが左右に表れる理由
私達は利き手、利き足、軸足が人によって違っています。利き手はお箸を持ったり、字を書いたりと普段からよく使う方の手のことで、利き足はボールを蹴る時や足を一歩踏み出す時に自然と出てしまう足のことです。
軸足というのは、片足で立った時に長く立っていられる足のことで「休め」と号令をかけられた時についつい体重を乗せてしまうのも軸足です。利き足と軸足は反対の足になっている場合が多いと言われています。
利き手や利き足は生活習慣によって矯正することができるので、昔は左利きだと子供のうちに矯正されることも多かったようです。とは言っても産まれ持ったものなので、お箸や文字を書く手は矯正できても普段はついつい使いやすい方の手が出てしまい、両利きになる場合もあります。
要するに、身体はもともと左右のどちらかをよく使うような仕組みになっているので、年を取れば取るほど左右の筋肉バランスが悪くなってしまい、関節のすり減り、身体のねじれなど少しずつ影響を受けてしまいます。
その結果、骨の歪みにつながったり一部分の筋肉ばかりに負担がかかってしまい、身体の片側に腰痛の症状が出てしまうのです。
その他にも腰痛の原因となるものにはいろいろあるのですが、日常的な筋肉の使い方が原因で片側に腰痛が発生する場合には、意識して改善することが可能です。例えば筋トレや姿勢の矯正、定期的な身体のケアなど意外と多く対策は取れます。
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■腰痛の原因
- 筋肉疲労
- 姿勢の悪さ
- 左右の筋肉が均一じゃない
- 骨の歪み
- 加齢
- 神経の圧迫
- 関節の炎症
- 病気
- 出産
左側の腰が痛む時に考えられる病気
- 子宮の病気
- 前立腺がん
- 脾臓の病気
- 胃の病気
男性の場合には、腰の痛みを訴えて病院に行き前立腺がんが見つかったというケースも少なくありません。また腰痛を探っていくうちに脾臓の病気にたどり着くケースも。
胃と腰は離れた部分にあるので、あまり結び付けて考えずらいですが、胃の不調が少しずつ下がってくることで「十二指腸潰瘍」など胃の痛みと腰痛を同時に感じる場合もあります。
右側の腰が痛む時に考えられる原因
- 遊走腎(ゆうそうじん)
- 膵炎(すいえん)
症状は、血尿、頭痛、耳鳴り、腰痛などです。体質の問題もあり痩せ型の女性がなりやすい病気です。
膵臓が悪くなる時の症状の一つにも腰痛が上げられます。ただ膵臓がんなどは、わき腹やみぞおちが始めに激しく痛むので腰痛が先行してあらわれることは少ないようですが、人によっては腰の痛みの方を強く感じるケースもあります。また右、左に特定されずに腰痛が表れる病気もあるので自己判断はおすすめしません。
内臓の病気かどうか判断する方法
筋肉や関節、神経が原因で腰痛が発生する場合には、身体を動かすことで痛みが強くなる特徴があります。例えば前屈みになった時、反り返った時、身体をねじった時など「この動きの時が一番痛い」というものが見付かりやすいのです。
それに対して、内臓系の病気の場合には「この動きの時が…」とピンポイントで痛みを感じる場合が少ないです。一定の動きというよりは色々な作業中でも痛む、横向きに寝た時だけ症状が軽くなるなど、反対にこの状態の時だけ少し楽だなと感じることがあります。
ただ内臓系の病気は症状を強く感じる頃には重症化していることも多いので、重症化する前の腰痛や血尿、吐き気、倦怠感、頭痛などさまざまシグナルに注意することが必要です。腰痛持ちの人はいつもと何だか違うなと感じる症状があれば、病院で診察してみるのが大切です。
この記事のまとめ
腰痛が左右のどちらかに表れるのは、人間に利き手や利き足、軸足があって、使いやすい筋肉ばかり使っていることが原因になっている場合と病気などが隠れているケースがあります。どちらにしても腰痛だからと軽く考えるのは症状を悪化させることになるので、できるだけ早く対策をとるに越したことはありません。
特に病気の場合には、対処が遅いと別の重い病気へと繋がってしまう原因にもなりますので、不安だと感じたら早めの受診を心掛けましょう。
とおすすめしている私自身も「病院に行ってもいつも大したことないしなと…」つい腰が重くなっていますが、不安をストレスとして溜めこむことも痛みを悪化させる原因になるので、面倒がらずにまずは、受診に出掛けるようにしたいと思います。
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