この記事を読んでいるあなたの背中、猫のように丸くなっていませんか?猫背の姿勢を習慣化すると背中は丸くなっていきますが、首の骨は少しずつ真っ直ぐになってしまいます。
首の骨が真っ直ぐになることは「ストレートネック」と呼ばれ、首の痛みや頭痛、肩こりの原因に繋がります。ストレートネックは自分で治すことができるのでその簡単な方法について紹介したいと思います。
そもそもストレートネックとは?
首から背中に繋がる骨(脊椎)は緩やかなカーブの繰り返しになっていて、首の部分もS字のようなカーブになっているのが自然です。ストレートネックはその名の通り骨が真っ直ぐになっている状態のことで、完全に真っ直ぐでは無くてもレントゲン写真で首のカーブが30度以下ならストレートネックと診断されます。
ただし、軽く頭を下げると100人中100人がストレートネックの状態になります。首の骨はもともとしなるように出来ているので頭を前に出せば、骨が真っ直ぐになり、元の位置に戻せばカーブをキープすることができます。
ということは首を戻せば特に問題無いんじゃない?と思いますが、元に戻す動作をあまり出来ない人が多いのです。原因は携帯電話やパソコン作業などに集中してしまうことや、姿勢が悪いためずっとうつむいた状態が続くことです。
うつむいた状態は筋肉に大きく負担をかけることになります。例えば正しい姿勢で前を向いている状態でも、首は頭の重さ(5キロくらい)を支えているのですが、首を15度前に向けただけで2倍の重さを支えることになります、更に45度から60度うつむくと4倍から5倍の重さが首にはかかってきます。
想像してください、ストレートネックの状態は首に小学生(18キロから25キロ)くらいの子供をの乗せている状態です。「なんだ、肩車か」・・違います、勘違いしてはいけません、細い首の部分に全部の重さを乗せている状態です。
ストレートネックが引き起こすデメリットと日常生活での改善策は?
首に20キロ前後の重さをずっとぶら下げているのがストレートネックの状態なので、身体に悪いことは簡単に想像できますが、実際にどのような症状が出てくるのでしょうか?
■ストレートネックが原因で起こる症状
- 首の痛み
- 肩こり
- 頭痛
- 吐き気
- 首の病気
- 血流不良
大切なのは元の位置に戻すことです、そのためには正しい姿勢をキープすることを意識するのが重要になります。正しい姿勢は、壁に背を向けて、かかと、お尻、背中、後頭部の部分を真っ直ぐに付けることで確認できます。(あごは引きましょう)
この時の正しい姿勢を忘れないように、この方法を毎日3分くらい繰り返していくと姿勢矯正の効果があります。
枕を使ったストレートネックを治療する2つの方法
ストレートネックの原因には、携帯電話やパソコン作業、姿勢の悪さがよく挙げられますが、その他にも「枕」が大きな原因になっていると考えられています。高すぎる枕は、寝ている間もずっとストレートネックの状態をキープすることになるので、枕は高すぎないものを選ぶことが大切です。
どの高さの枕を選ぶべきか分からない人や、寝ている間に治せるお手軽な方法を知りたい人のために、ストレートネックを直す簡単な方法を2つ紹介したいと思います。
1.3時間ほど枕なしで仰向けに寝る
1.枕を二つ用意して、頭1個分の間隔を空けて布団の上に並べます
2.枕と枕の間に頭を置いて仰向けの状態で寝ます(枕を使用しない状態)
この方法は枕を使わずに3時間くらい寝ることが大切です。後頭部の重さで昼間に負荷がかかっていた首を伸ばすことができますし、ストレートネックの改善効果もあります。注意する点は寝返りをうって横を向いた時には枕が必要ということです。そのため横を向いた時のために、枕を左右に準備しておきます。
人間は2、3時間おきに自然と寝返りをうつようになっていますので、寝る前だけこの状態を意識しておけば、後はいつも通りの睡眠で大丈夫です。とても簡単な方法ですがストレートネックには効果的です。
2.バスタオルをクルクル巻いて枕にする
1.バスタオルを準備して、縦半分に折ります
2.2内枚折りになったバスタオルを端からクルクルと固めに巻いていきます。
3.自分の首のカーブに合っているか確認します
4.首の下に引いて5分から10分くらい仰向けに寝ます。
いきなり枕なしで寝るのは、違和感があって寝付けないという人には、バスタオルで作るお手製の枕がおすすめです。ちなみに私は1回しただけでも、首がスーと伸びる感じがして気持ち良かったです。
2つの方法はどちらも専門家の先生がテレビで紹介していた方法なので安全なやり方ですが、首の神経を痛めている人は病院での指導が必要なので、痛みや痺れを感じる時にはやらないようにしましょう。
まとめ
ストレートネックは現代病と言われていて若い世代の症状と考えている人もいますが、加齢とともに筋肉量が低下する高齢者の人にも増えているので、世代に関係なく対策が必要です。
今回紹介した2つの方法はどちらも実践してみてとても簡単でした、生活習慣の改善と併せて続けて行けばストレートネックの改善だけでなく、首こり・肩こりにも効果を期待できますので、気になる方は試してみてください。